全国の交通事故件数は2000年以降減少する傾向が伺えます。
2000年当時9000人以上であった交通事故死亡者数が2015年には4100人にまで減少しており、全国どの都道府県でも交通死亡事故は減少する傾向にあります。
兵庫県に目を向けてみると、2014年に4411人であった交通事故死亡者数が平成25年には4373人は38人と全体の1パーセント未満でありながらやや減少が見られます。
兵庫県の総人口はおよそ553000人であり、人口全体から見れば0.08%以下であると言えますが、1か月あたり364人死亡事故に巻き込まれる人がおり、これは2時間以内に県内どこかで必ず1件交通死亡事故が起こっているという計算になります。
この事故件数は交通事故全体とは違い交通事故発生後24時間以内に加害者および被害者が亡くなったケースで事故件数がカウントされており、24時間以降の死亡事故や重軽傷を含む人身事故、対物事故を含める事故全体から見れば非常に少ない割合の数です。
兵庫県内で発生する交通事故の数は少なく見積もってもこの10倍以上となり、交通死亡事故の数としては減少が見られます。
ただ、交通事故の中で死亡事故は最悪の事故であり、2000年以降の件数の推移を見てみると死亡事故は減っています。
事故が最悪の結果となる要因にスピード超過があり、スピードが出ていない状態では同じ事故でも被害が軽減できます。
わき見による事故も増え、携帯操作やスマホ閲覧などが死亡事故を増やしているのも確かです。
兵庫県では交通安全への取組みとして、スピード超過と携帯端末操作への取り締まりを強化し、交通死亡事故減少に力を入れています。