埼玉県内の交通事故による人身事故は、平成17年をピークに減少傾向で推移し、平成27年は29,528件で平成4年以降最少、負傷者数は36、111人で平成元年以降最少となりました。
平成27年中の死者は177人で4年ぶりに増加しましたが、昭和31年以降平成26年に次いで2番目に少ない数です。
しかし、都道府県別の交通事故死者数では、埼玉県は全国でワースト5位になっています。
平成27年中の交通死亡事故の特徴は、高齢者の死者数が81人と全体の45.8%を占め最多であること、
自転車乗用中の死者が前年比+11人と大幅に増加したこと、交差点における死亡事故が前年比+18件と多発していること、18~20時の時間帯に25件(前年比+14件)と多発していることです。
平成23年からの件数の推移をみると、死者数は27年中は前年比増加となりましたが、人身事故件数、負傷者数、30日以内死者はいずれも減少傾向にあります。
次に交通事故の年齢層別状況は、死者は65歳以上の高齢者が最も多く、負傷者は40歳代が最も多くなっています。
状態別では死者は歩行者が最も多く、次いで自転車で、負傷者は四輪車運転中が最多、次いで自転車乗車中です。
また、負傷事故は、市町村道で半数以上が発生していますが、死亡事故では、国道等幹線道路の発生もめだちます。
このような状況で、埼玉県は、平成28年交通安全年間スローガンとして、
「こんばんは早めのライトでごあいさつ」、「シニアこそジュニアのお手本交通安全」、「しんごうがあおでもよくみるみぎひだり」を掲げて、交通安全への取組みを進めることとしています。