宮城県の平成27年における交通事故の事故件数は、県警の調べによると、8,624件です。
件数の推移は平成26年における事故件数よりも減少傾向にあります。
ここ数年の交通事故の特徴としては、高齢者の死亡事故の増加、二輪車の死亡事故の増加、歩行者の夜間の事故の増加があります。
飲酒運転中の事故も、前年よりは減少しているものの、高い割合を示しています。平成28年はこれらの傾向に加えて、単独事故が増加傾向にあります。
特に乗用車による工作物への衝突事故や路外逸脱事故が増えてきているのが特徴です。
宮城県では県警による交通安全への取組みが強化されています。
県内では交通事故が一定の場所で集中して発生する傾向があり、事故の発生が集中している場所を重点エリアとして公表し、ドライバーに注意を呼びかけています。
また、マナーアップみやぎ運動と名付けられた交通安全県民運動により、交通事故の減少を目指しています。
マナーアップみやぎ運動の具体的な内容は、子供と高齢者の交通事故防止、自転車安全利用の推進、後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の根絶、歩行者事故防止と歩行者を守る気持ちの醸成などがあり、県民への意識の浸透を図っています。
近年は高齢者が歩行者として交通事故に巻き込まれるケースも増えています。対策としては、 薄暮時間帯の外出を控え、明るいうちに用事を済ませること、慣れた道でも油断せず、道路の横断は横断歩道のある場所で行うことなどを高齢者に啓蒙しています。