新潟県の交通事故に関しては、新潟県警察によって公表が行われており、県や、交通安全運転管理者協会でも事故件数を確認することができるようになっています。
公表されているデータでは、死者数の推移や月別、時間別、路線別、特定事故、市町村別、それぞれにおける件数の推移を確認することができ、事故件数においては平成28年7月末現在として2,589件となっています。
この時点では平成27年の3,068件より487件の減少をしており、15.6%の減少率となっています。
交通事故死者については、この3年程は100人ほどで推移していますが、こちらも10年前の半分ほどになっています。
日本全体の交通事故件数が10年前の6割ほどであることを考えると、新潟県は事故対策について非常に優秀であると言えます。
自動車が関係する交通事故は減少していますが、歩行者や自転車が関わる事故は近年あまり減少していません。
スピードが出るクロスバイクの流行や、交通ルール順守が未だに徹底されていないことが原因で、全死者数のおよそ13%を占めます(最も多いのは大阪府の23%)。
新潟県独自の特徴としては、他県に比べて秋に事故が多いことや、追突事故の割合が多いことがあります。
はっきりとした理由はわかっていませんが、山間部での積雪の影響や、細い道路が多いことなどが考えられます。
新潟県警では交通安全への取組みを行っており、年間での交通事故者数を85名以下に抑えることを目標にしています。
また、上越や下越地区や、新潟市の中心部など地区別に分けた交通事故多発地点マップをホームページ上で公開しています。初めて新潟県を訪れる方は参考にしておくと良いでしょう。
新潟県の交通安全への取組みは新潟県警察が中心となって進められていますが、県では、県民生活課交通安全対策室が窓口となり行われています。
平成27年から平成28年にかけては、主な内容として、まず、春の全国交通安全運動、夏の交通安全運動、秋の全国交通安全運動があり、
夏の交通安全運動は、夏休みに入る時期にあたることから、子供や若者、レジャー等による疲労運転等による事故に対応した内容となっています。
他にも行われている取組としては、高齢者交通事故防止運動や、冬の交通事故防止運動、シートベルト・チャイルドシート着用強調月間があります。
それぞれの取組みは、県をはじめとして、市町村や関係機関・団体等と相互に連絡を密にすることで行われており、運転者だけでなく、対象となる子供や若者、高齢者に対しても、交通事故防止のための広報や啓発活動、該当指導等によって行われています。